2017年2月1日水曜日

中国との関係強化も=トランプ氏の保護主義けん制—ユーロ圏議長

 欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は31日、オランダのテレビに対し、米国が通商面で保護主義的な姿勢を強めれば、EUは中国など別の貿易相手との関係を深めるとの見方を示し、多国間の自由貿易推進に消極的なトランプ米大統領をけん制した。

 ロイター通信によると同議長は、米国は引き続き主要な貿易相手国だとしながらも、「欧州は米国の動きをただ待つのではなく、通商分野で先に進む必要がある」と指摘。アジアや南米諸国との自由貿易協定(FTA)締結の必要性を強調した上で、「中国との協力は非常に重要だ。経済的な重要性が増しており、政治的にもそうだ」と、トランプ氏が批判的な中国を持ち上げてみせた。

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