2012年8月22日水曜日

成田発香港、片道3万8000円 「期間限定」航空チケット

キャセイパシフィック航空は、成田発香港行きのエコノミークラス割引運賃(「エコ得5スペシャル」)を8月22日から10月26日までの期間限定で3万8000円にて販売する。

9月1日から10月31日までに成田国際空港を出発(9月14・15日および10月5・6日発を除く)するCX509便とCX501便が対象だ。ただし成田発の日・月曜、および香港発の金・土曜のフライトは対象外となる。

成田発のCX509便とCX501便は、いずれも出発が午前の便で香港での滞在時間が長く取れる仕様となっている。香港からの復路は午前・午後・深夜便のフライトの中から追加料金なしで自由に選べる。

予約と購入は全国の主要旅行会社、およびキャセイパシフィック航空ウェブサイト「cathaypacific.co.jp」で可能だ。ウェブでの予約・購入は出発の5日前まで受け付けている。詳細は、キャセイパシフィック航空のHP上で案内している。

海外ローミング通信障害に思う

お盆の時期は、モバイル関連のニュースはあまりないかなあ、と思っていたところ、大きなニュースとして、ドコモで海外ローミングの通信障害がありました。約220カ国にて、海外ローミングの通話やメールがつながりにくくなったとのことです。丁度、海外に旅行に出かける方も多い時期なため、大きなニュースの扱いとなりました。

日常生活において携帯電話やスマートフォンが必須になっていますので、海外に行った際も、海外ローミングを利用して便利に携帯電話やスマートフォンによる通話を使う機会が多くなりました。また、通信に関しても、現地のローミング先を選択することで、一日定額で使えるプランがありますので、メールやネットが海外で自由に使えます。特にGoogleマップを利用すると、初めて行った土地では便利です。

しかし、今回のような海外で通信障害が起こってしまうと、現地での連絡を携帯電話に頼っている場合、大変なことになります。慣れない海外で、ちょっとした待ち合わせでの連絡さえ取れない、といったことも発生してしまいます。

リゾート地などで、一カ所に長く滞在する場合は携帯は不要ですが、ショッピングモールなどが点在する大きな都市にて、別行動する際には携帯は必須です。家族で買い物で別行動して、携帯で連絡を取り合おうとしても、連絡が取れずに、結局宿泊先のホテルでやっと会える、なんてことになりかねません。また、お土産を買おうと、日本の家族に携帯で連絡を取ろうとして連絡が取れずに、家族が希望するお土産が買えない、ということも考えられます。

まだ旅行なら良いのですが、これが仕事で、短期の海外出張の場合はもっと大変なことになるでしょう。短期の出張だと、海外ローミングの端末しか用意しない場合が多いと思いますので、大切な仕事の電話やメールを受信する機会を逸してしまうかもしれません。

日本における通信障害以上に、海外ローミングの通信障害は、現地を旅行したり仕事をしている方にとって、他に変わる手段が用意できないため、大きな事件となってしまいます。

私の場合は、海外での通信費用を節約するために、現地の通信キャリアのSIMを入手して、SIMフリーのスマートフォンに挿して使っています。現地の安い通話料金、通信料金にて利用することができるからです。ほとんどの場合、空港の通信キャリアの売店にて、数日使えるプリペイドのSIMを購入して、旅行中は活用しています。そのため、今回のような、日本のキャリアの通信障害はそれほど影響はありません。日本にいる方に、プリペイドの現地の携帯番号を伝えておけば、海外ローミングの通信障害でも、現地にて通話を受けることができます。

しかし、家族と一緒に海外旅行する際には、日本の携帯を海外ローミングで渡しているため、こういった障害があると、家族との連絡が取れなくなってしまう可能性があります。家族にも現地SIMを入れた携帯電話を渡した方がよいかもしれませんね。

海外での通話、通信手段の確保を、海外ローミング以外で考える時代になったのかもしれません。旅行先の観光情報と一緒に、通信事情も調べておきたいところです。遅い夏休みで、海外旅行を計画されている方は、モバイルを利用して、旅行をお楽しみください。

シンガポールでインド、ミャンマー、フィリピンなどのエンジニアと一緒に仕事をして感じること

 これを読んでいる人で、僕が日本の某コンピュータソフト開発の雑誌に書いていた記事を読んだ人もいるかもしれない。1ページの記事で、書店での立ち読みで十分に読める内容だっただけに、立ち読みで読んだ人も多いかもしれない。雑誌に記事を書くことになったのは、このエンジニアライフの私のコラムが雑誌の記者の目に留まり、執筆依頼があったからだ。4カ月に渡っての連載で、当初の予定では最後の4回目は、僕自身のシンガポールでの転職の話を書くつもりだったが、僕の転職が記事の締め切りに間に合わず、結局、別の日本人が、シンガポールで仕事を探した話を取材して書いた。

 しかし、今回、私も一応大学を終えて、仕事を見付けて再びITエンジニアとして働き始められたので、自分のことを書かないのは、申し訳ないので、ここで自分のことを書くことにする。このコラムでは、企業名その他はすべて隠すが、金額は一部公開する。雑誌に書いた記事は、『日本人ITエンジニアよ、こっちの水は甘いぞ』という内容だったので、私の記事を読んで、真剣にシンガポールで仕事を探すことを考えている人もいるかもしれないが、ここに書く内容は、それに水を差すことになるかもしれない。

 シンガポールで仕事を探し始めたのは、大学の後期の試験、つまり最後の試験が終わり、後は論文提出のみとなった時点からで、5月の中旬ぐらいだった。シンガポール人の日本人のためのWeb雑誌として、メジャーなものが2つ、シンガポールお役立ちWeb、AsiaXあり、それらに日本人向け、およびJapanese speaker向けの仕事の募集広告のサイトがある。5月中旬に、そのうちの1つにITエンジニア募集の広告があり、それに応募したのが最初だった。

 このサイトの求人広告のリストを見ると分かるが、広告を出しているのは、ほぼ日系の転職エージェントだけ。つまり、募集広告のどれかに応募するということは、それは自動的にその日系エージェントと仕事を見付ける契約を交わすことになる。とにかく、ある募集広告に募集して、ある日系エージェントを経由してレジメつまり職務経歴書を送った。

 書類選考は通り、Skypeを使った面接となった。その企業、広告業務を、世界に進出している日系企業に提供することを主業務とする会社で、最近シンガポールに進出することを決め、シンガポール勤務のITエンジニアを探していたのだ。しかし、まだシンガポールには人がおらず、東京本社からの面接となった。

 結局不採用になったが、説明された不採用の理由は、"over qualified"。私のような、年寄りエンジニアを断る理由として、日系企業に限らず、よく使われる理由だ。私のレベルのエンジニアに見合う仕事がないということ。確かに、シンガポールで行うと想定される仕事は、東京で開発されているシステムを東南アジアに進出している日系の顧客向けにカスタマイズするような内容で、そのカスタマイズも、それほど難しい作業と思えず、面接でも明らかにover qualified だと感じただけに、これも仕方がないことだろう。

 5、6月の時点では、私は、大学に提出するべき論文のための卒業研究にいそしんでいたので、利用するエージェントは1社に絞り、ゆっくりと仕事を探した。その次に、同じエージェントから紹介されたところが、ある日系大企業のメーカーの東南アジア地域を統括するITマネージャーの仕事だった。

 エージェントから話を聞いた瞬間に、私には難しい仕事だと感じた。多分、求められている人は、日本の大企業、それもメーカーで社内SEを経験したことのあるような人だろう。つまり、私のようなSIとは逆の立場の、開発を発注する側の仕事。ITの知識や、ソフトウェアを開発するためのプロジェクトマネジメントの経験だけでは、難しいだろう。

 しかし、職務経歴書を送ったところ、面接に至り、駄目もとで面接。結局、不採用だった。この種の仕事、普通に考えたら現地採用ではなく、日本からの駐在員が行うのが普通とも思えるだけに、その後、現地採用で人が見つかったのか、それとも、結局見付からず、駐在員で対応することになったのか、興味深い。

 7月になった時点で、私の仕事探しにも火が付き。Web上の募集サイトで見付けた目ぼしい募集に片端からレジメを送り始めた。片端というやり方だが、日本で転職をしたことのある人が聞くと、そんなことをすると、応募したところ、書類選考中のところ、ごっちゃになり、訳が分からなくなるのでは? と心配になる人もいるだろう。私も、最初は結果が分かってから次の企業に応募する方法を取ろうと思った。

 ところが、それはこの国ではできない。なぜなら、ほとんどの企業は、書類選考の不合格を通知してこないからだ。ここら辺りが、日本の転職と違う。結果をいつまで待てばいいのか分からない応募では、シーケンシャルな応募は不可能だ。そして、いったん、前の応募の結果を待たずに、次の応募を送るようになると、それは、だんだんエスカレートして、最後には『片端』になってしまう。

 さらに、日本の転職広告Webサイトを見ると、動画を載せ、写真を載せ、社長の文章を載せ、そこで働く社員の文章を載せと、社内の様子が分かるように凝った広告が多い。ところが、こちらの広告は、基本的にスペックだけ。どういう職種の募集で、給与が『これこれ』と、味もそっけもない。何も考えずに、職種が合う募集に片端から応募することに拍車が掛かる。

 また、同じ企業が、週に1度ぐらいの頻度で何度も広告を載せてくることも多いので、どの企業が応募済みで、結果待ちなのかどうかも分からなくなってくる。とにかく、毎日、広告を見て、新しく追加されている広告に、以前応募したか否かなど考えずレジメを送り続けることになる。どうも、この国ではこのやり方が一般的なようだ。

 さて、このやり方で求職者が募集に応募して来る国で、企業の側はどういう状態になっているかは予想が付くだろう。そう、毎日、多数届くレジュメ、中には、毎日同じものを、送ってくる輩もいるだろう。その中から、面接する人を選ぶ。レジュメの中身をいちいち読んでいる暇などない。とにかく、目立つレジュメを見付けて面接する。みたいなことになっているに違いない。

 結果、レジュメはパッと見で目立たなくてはならないことになる。有名企業の名前があったり、何かの難しい資格があったり。さて、ものすごく長くなってしまったので、この続きは、次回に続くことにする。終わる前に、その片っ端から、レジュメを送るために使った求人サイトをリストする。
JOB STREET
Job DB
ST Job
Monster.com