2016年8月10日水曜日

中国、核燃料計画の抗議デモをなだめる動き 用地選定作業を中断

 中国江蘇省の連雲港市で核燃料リサイクル工場の建設計画に住民数千人が反対する抗議デモが数日間続いてきたが、地元当局は10日、用地の選定作業を一時停止すると発表した。この計画には米政府も警戒感を示している。

 地元の共産党規律検査委員会は今週、党員に対してデモが違法だと警告。デモへの参加、さらにはネットで見たり話したりすることについて「重大な調査」を受けるリスクがあるとクギを刺していた。

 当局者は計画の透明性を約束し、異例の長文をソーシャルメディアに投稿して計画を擁護していた。地元の警察はミニブログサイト「微博(ウェイボー)」で、中国のエネルギーの将来に必要な計画だと明言した。