2018年4月11日水曜日

“首相案件”文書は備忘録、政権への影響は?

 愛媛県知事の記者会見、ポイントはどこになるのか。国会記者会館の遊佐記者に聞きます。

 記者会見ですが、担当職員が備忘録としての文書を書いたことは認めたものの、それが県庁内では存在が確認できなかったとするなど、わかりにくい記者会見となりました。文書が存在しないことについて、中村知事は「口頭報告のために作ったメモで、保管義務がない」と説明しています。また、重要な点である「首相案件」という文言について、中村知事は「覚えていない」と語りました。

一方、獣医学部新設について安倍総理が関与したのかという質問に対しては、「分からない。コメントしようがない」と答えています。

Q.この問題、政権への影響はどう見ますか?

 非常に大きいと思います。自民党の閣僚経験者は「ボディーブローが効いているところにストレートパンチが入ると簡単に倒れる」と指摘しています。どういう事かと言いますと、ボディーブローは財務省の文書改ざんや自衛隊の日報隠ぺい問題、これが政権の体力を奪っているところに、加計学園問題というストレートパンチが入れば、政権が立ち行かなくなる危険性もあるという解説です。

 一方で、政府関係者の一人は文書問題について、「全く本筋とは関係のない話だ」として、獣医学部新設をめぐる手続きには問題がなかったとの認識です。ただ、政府側の失策が相次ぐ状況に危機感を募らせる与党議員は日を追って増えています。

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