米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは29日、中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、債券発行者として最上位格付けの「AAA(トリプルA)」を与えると発表した。同行の格付け取得は初めてで、日米主導のアジア開発銀行と並ぶ。
同行はこれまで拠出金を頼りに投融資をしてきた。トリプルAを獲得したことで、低い金利で債券を発行してお金を集められるようになる。
ムーディーズは理由として、豊富な資金力と運営態勢の強みを挙げた。国際金融界では信用力の高い日米が加盟しないと、トリプルAの獲得は難しいと見られていた。だが、ムーディーズは今回、80カ国・地域が加盟する同行への拠出金が約929億ドル(約10兆円)に達しており、「伝統的な多国籍金融機関よりすでに多い」などと評価した。
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