日銀は2日、総資産が5月末時点で500兆8008億円となり、初めて500兆円を超えたと発表した。大規模な金融緩和で国債を大量に買い続けているためで、平成28年の日本の名目国内総生産(GDP)536兆円とほぼ同規模となった。
黒田東彦総裁が25年4月に大規模緩和を開始して以降、資産は急速に拡大した。緩和前の24年末は158兆円だったが、26年末に300兆円を突破し、28年末には476兆円まで膨らんでいた。今年5月末時点で資産の大半を占める国債は427兆2495億円だった。
日銀は物価上昇率2%の目標実現を目指しているものの、上昇率は0%程度と伸び悩む。緩和策を粘り強く続ける方針のため資産は今後も増える見通しだが、大規模緩和を終わらせる出口戦略がより困難になると懸念する声も上がる。
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