スマートフォンの無料通信アプリのLINE(ライン)が、店頭などに掲示された2次元バーコード「QRコード」をスマホで読み取る決済方式を全国展開することが18日分かった。店舗側に導入コストのほとんどかからない「印刷式」のQR決済を、LINEはスマホ決済「LINE Pay(ペイ)」の利用店舗拡大の重要な牽引(けんいん)役としたい考えだ。
LINEの出沢剛社長が明らかにした。店舗などが紙に印刷して掲示したQRコードを、利用者がLINEのアプリで読み取れば商品代金の支払いが完了する。店舗側が紙を貼っておけばいいだけなので、「コストのハードルが大きく下がる」(出沢氏)。既にLINEの社内食堂の弁当売り場や、福岡県の仕出し弁当店で導入されている。LINEは、LINEペイの利用可能な場所を、年内に店舗や自動販売機など100万カ所に広げる目標を掲げる。
現在のQR決済は、利用者がスマホアプリにQRコードを表示して店舗側に読み取ってもらう方式のものが主流で、LINEもコンビニエンスストアなど大手に導入を進めている。
一方、印刷式だとコスト負担がほとんどかからないことをLINEはアピールし、中小規模の店舗を中心に全国展開する。
印刷式をめぐっては、中国で露店などで利用されているほか、楽天が今年から全国のタクシー会社などで本格導入を進めている。
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