2018年6月26日火曜日

米国政府、合成生物学の進歩で生物兵器対策の準備が必要と判断

合成生物学の急速な発展により、新世代の生物兵器のリスクが高まっているという(The GuardianSlashdot)。

米国防総省の要請で国立科学アカデミーがまとめた報告書によると、合成生物学の進歩によって有害な細菌をより致命的なものにしたり、一般的な微生物を改変して体内に入った段階で致死毒素を生成する、といったような生物兵器を作り出すことが可能になっているそうだ。

20年以上前、ニューヨークのストーニーブルック大学の遺伝学者Eckard Wimmer氏は、試験管の中でポリオウイルスを再現し、合成生物学のリスクを具体的に示した。今年の初めにはナダと米国の共同研究チームが天然痘の近縁種である馬痘ウイルスを作成した。今日、ほとんどすべての哺乳動物ウイルスのDNAはオンラインで検索でき、ツールと専門知識があれば合成できるという。

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