米国でとあるエンジニアが解雇された話がBBCで報じられている。エンジニアの解雇は米国ではよくあることだが、今回の事件では誰もこのエンジニアが解雇された理由を知らず、また誰も解雇することをを決定していないにも関わらず解雇作業が自動的に行われていたということで話題になっているようだ(エンジニア本人が経緯を説明したブログ、日本語でのニュース要約ツィート)。
結論から言えば、事件が発生する前に退職していた元上司がこの男性の雇用情報の更新を怠っていたのが直接の原因だったようだ。これによってこのエンジニアの契約ステータスが自動的に「契約終了」となり、コンピュータプログラムが自動的に解雇に必要な手続きや処理を行ってオフィスの入退出に利用するIDやエンジニアがアクセスするシステムのアカウントをすべて無効化したという。さらに、無効となったIDでオフィスに入ろうとしたことからシステム上は解雇された社員が社内への侵入を試みたと解釈され、警備担当者にメールでアラートが送信されてオフィスから追い出されたという。
事件発生時の上司はこの事件に困惑していたようだが、その場では何も対処はできず、これらの問題の原因が判明するまでには3週間ほどかかったそうだ。原因判明後に再雇用という形で勤務に戻ることはできたものの、その間給与を得ることはできず、また警備員に泥棒扱いされてオフィスから追い出されたことで同僚からも距離を置かれるようになってしまい、結局このエンジニアは職を辞することにしたという。
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