電通国際情報サービス(ISID)は2018年6月26日、simMachinesが開発したAI(人工知能)ソリューション「simMachines」の販売権を取得し、提供を開始した。
ディープラーニングなど、現在AIの主流である技術は、予測はできるが予測に至った根拠を示すことができず、公平性や透明性が求められる領域へは適用しにくかった。また、ディープラーニングや類似検索で用いるアルゴリズムは、データにひも付く変数が増加するにつれて十分な学習結果が得られにくくなる。
simMachinesは、世界的に注目されているXAI(説明可能AI)の1つで、「予測」と「予測に至る解釈の提示」が可能だ。simMachinesのアルゴリズムは、独自の計算手法を使って数千項目の変数を持つデータにも対応し、さまざまなデータ分析に使用できる。また、予測アルゴリズムがデータ間の類似性を指標として持つため、データレコード単位、かつ値の範囲で予測の根拠を把握する。
さらに、投入データを基に、ノンプログラミングで予測モデルを生成する機能を備えた。予測モデルを生成と同時にAPI化し、すぐに業務システムやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などに組み込むことができる。
ISIDは、製造業の生産工程において特定事象が発生した際の要因分析や、金融機関での与信結果分析など、幅広い分野でのPoC(概念実証)に着手している。simMachinesの提供開始により、AIの実務適用を進めて、顧客や社会の問題解決につなげていく。
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