2012年5月14日月曜日

マレーシアの基本情報


マレーシアは多民族国家

一般的にマレーシア人という場合、マレーシア政府の発行するIDカードを持ち、パスポートの給付が受けられる国民を意味します。マレーシアは典型的な多民族国家でマレー系、中華系、インド系などの民族、およびカダザン族、バジャウ族、イバン族の他オランアスリと呼ばれる先住民族で構成されています。
人口的にはイスラム教を信仰するマレー民族が大多数を占めていますが、中華系移民やインド系移民などはそれぞれの民族が独自の言語、宗教、生活習慣、民族衣装、食生活などの文化、伝統を守りながら暮らしを営んでいます。それぞれの民族は、融合することなく他の民族に関し基本的に不関心・不可侵のスタンスで互いの民族における宗教・生活様式を尊重し共生しています。

ババニョニャ(プラナカン)をはじめとする混血による民族

20世紀初頭までに移民してきた民族男性が現地女性と婚姻し混血の子孫も存在します。ババニョニャ(プラナカン)は、中華系移民の男性とマレー女性の婚姻により生まれてきた男子をババ、女子をニョニャと呼び、宗教・生活様式は父方、言語や食生活は母方を受け継いで独自の文化を形成しています。
初代植民地支配者となったポルトガル人の子孫は、ユーラシアンと呼ばれ多くのキリスト教徒(カソリック系)として暮らしています。陽気なラテンの血を受け継いでいるのか?音楽や絵画に才能持つ人が多い。海洋国家の子孫として漁師やシーフードレストランを経営する「海」に関する職業に就く人もいます。
インド系移民でマレー人女性と結婚し、ヒンドゥー教を受け継ぐ子孫たちは「チッティ」と呼ばれ、イスラム教を信仰している子孫たちは「ママッ」と呼ばれています。

ワワサン2020Wawasan 2020) 2020年に先進国の仲間入り!

ワワサン2020(マレー語:Wawasan 2020 英語: Vision 2020)とは日本語に直せば「西暦2020年には先進国の仲間入り」という構想です。『そんなのムリとちゃう?』と感じる方もいると思いますが筆者はかなり実現可能なプランだと思います。石油や天然ガス、ゴム、パームオイルなどの天然資源も豊富だし、海外からの経済投資も順調。二ケタ成長を続けています。
KLIA(クアラルンプール国際空港)の隣に、1999年に創られた国際サーキットコース「セパン・サーキット」も充実。アジアでは日本に次ぐ2番目にF1(フォーミュラー1)の開催国として世界では認知されています。

マレーシアから東南アジア初の宇宙飛行士誕生

マレー語で「アンカサワン」と呼ばれる宇宙飛行計画により2007年、マレーシア初の宇宙飛行士として飛び立ったシェイク・ムザファ・シュコア氏。ロシアのバイコヌール基地からソユーズで初めて宇宙へ行ったマレーシア人であり、宇宙でラマダン(断食月)を過ごした初のイスラム教徒でもあります。

ワンマレーシアは、新しい民族一致団結のスローガン

「ワンマレーシア」(マレー語では「サトゥ・マレーシア」ですが読み方はどちらでもよい)とは20094月に任命されたマレーシアのナジブ首相が8月の独立記念日に向けて発表したスローガンです。「ひとつのマレーシアとしてもっと発展しよう」と願いがこめられています。話題になっている「ワンマレーシア」もワワサン2020を実現するためのキャッチフレーズです。旅の途中で「1 Malaysia」の広告をご覧になったら想い出して下さい。

マレーシアの国土と人口について

マレーシアは赤道にほど近いASEAN諸国のほぼ中心に位置しています。北はタイ王国、南はシンガポール、マラッカ海峡をはさんでインドネシアのスマトラ島に国境を接するマレー半島部(左)、南シナ海をはさみボルネオ島(右)の北部を併せた国土から成り立っています。
総面積は約33万平方キロメートルで日本の約90%。人口は、2002年の国民総人口が2300万人だったんですが、2009年には2,831万人(統計局発表)と毎年増加傾向にあります。少子化で人口減少の日本と違い成長を続ける豊かな国といえるのではないでしょうか。

マレーシア国の基本情報

国 名
マレーシア Malaysia
首 都
クアラ・ルンプール(略称:KLケーエル)
面 積
面積約330,434平方㎞ (日本の約90%)
人 口
2,7565,821人(男1,4114,667人・女1,3452,154人)
マレーシア統計局による2010年度人口・住宅国勢調査(CENSUS
言 語
マレー語(国語) 英語、 中国語、タミール語
国語はマレー語ですが、都市部では英語が普及しています。外国人の出入りするホテルやレストランでは英語が使えます。華人の使う中国語は標準語である北京語(マンダリン)が使えますが、首都KL(クアラルンプール)では広東語、マラッカやペナンでは福建語というダイレクト(方言)が多用されています。カンポン(田舎町)ではマレー語しか使えない場所も少なくありません。マレー語入門ページもご覧下さい。
民 族
マレー系(65.5%)、中華系(約25.6%)、インド系(約7.5%)、その他(1.3%)
時 差
VISA
観光目的の場合VISAは免除 日本国籍のパスポートで通常3ヶ月(90日間)の滞在が許可されます。マレーシアVISA情報で詳しく解説しています
通 貨
リンギット・マレーシア Ringgit Malaysia (RMと表示します)
おおよその目安 1RM = 27(2010310日現在)
おおよその目安 1RM = 25(2012129日現在)
マレーシア通貨と両替で詳しく解説しています
紙幣は5種類 151050100リンギットマレーシア札
硬貨は5種類 15102050セントコイン 1リンギットコイン
電 源
マレーシアの電圧は240ボルト 50ヘルツ コンセント形状/B・BF・B3など
100
240ボルトに対応しているパソコン電源やデジカメ・携帯電話の充電には変換アダプタが必要です。
元 首
アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー第14代国王
201112月就任、ケダ州スルタン。1970年に続き2回目の国王就任となる)
首 相
ナジブ・ラザク(Dato' Seri Haji Mohd Najib bin Tun Haji Abdul Razak)
20094月就任)
大使館
マレーシア大使館(在日事務所)
150-0036 東京都渋谷区南平台20-16 TEL 03-3476-3840
開館時間:9:0017:00 (昼休み12:3013:30) 土、日、祝祭日は休み
観光局
マレーシア政府観光局
100-0006 東京都千代田区有楽町 1-6-4 千代田ビル5階 
営業時間 9:0017:00 休日 土・日曜、日本マレーシア両国の祝日
Tel 03-3501-8691
 Fax 03-3501-8692
リンク
マレーシア航空 日本支社
105-0004 東京都港区新橋4-2-1 第29森ビル Tel 03-5733-2111
エアアジア(格安航空会社)日本語サイト Tel 0120
963516
マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H) ロングステイビザ(日本語)
Ministry of Tourism Malaysia, Level 23, Menara Dato' Onn, Putra World Trade Centre, 50695 Kuala Lumpur Tel 03-2696-3367 Fax 03-2698-8533
在マレーシア日本大使館
No.11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala Lumpur
Tel 03-2177 2600
(代表) Fax 03-2143-1739(領事部)
在コタキナバル 出張駐在官事務所
18th Floor, Wisma Perindustrian, Jalan Istiadat, Likas 88400, Kota Kinabalu, Sabah Tel 088-254169 Fax 088-236632
在ペナン 日本国総領事館
Level 28, Menara BHL, No.51 Jalan Sultan Ahmad Shah, 10050 Penang, 
Tel 04-226-3030 Fax 04-226-1030
在ジョホール・バル出張駐在官事務所
Suite 15B, Menara Ansar, No. 65 Jalan Trus, 80000 Johor Bahru, Johor Darul Takzim
 Tel 07-221-7621 Fax 07-221-7629

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