2018年10月9日火曜日

東証で株式システムに障害 大手が相次ぎ注文を停止

 東京証券取引所は9日、売買システムの一部でシステム障害が起きたと発表した。東証と証券会社を結ぶ回線の一部に不具合が生じた。証券会社が売買注文の受け付けを停止するなど、取引に影響が出ている。

 東証によると、午前7時半ごろ、4回線のうち1回線が接続できない状態になった。ほかの3回線を利用すれば取引できるが、うまく移行できない証券会社もある。東証が原因を調べている。

 SMBC日興証券は、東証のシステムと接続できず、店頭とネットでの株式の売買ができない状態になっている。売買や取り消し注文は受け付け、システム復旧後、注文時の価格で約定する。野村証券は「一部の株式注文で取引所への執行ができていない」と発表。注文の成立や訂正、取り消し結果の反映が遅れているという。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、全ての現物株と信用取引の受け付けを停止している。みずほ証券でもネットでの株式の注文ができず、店舗やコールセンター経由で注文を受け付けている。大和証券でもネットで午前8〜9時に行われた注文の訂正や取り消しが一部の銘柄でできなかった。午前9時以降はネットと店舗ともに復旧しているという。ネット証券大手のSBI証券や楽天証券は、通常通り売買できているという。

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