カタログ通販大手の千趣会が、業績低迷を受けて大規模なリストラを行う方針を固めたことが24日、分かった。希望退職の募集に加え、大阪本社(大阪市)の売却や拠点集約を検討。業績不振の責任を取って、星野裕幸社長が辞任する方向で調整に入っている。
早ければ週内にも発表する。千趣会は同日、「業績改善に向けてさまざまな可能性を検討しているが、決定している事実はない」とのコメントを発表した。
同社は1955年設立。女性向けカタログ「ベルメゾン」で知られるが、アマゾンなどインターネット通販が攻勢を強める中、ネット対応が後手に回り、顧客を奪われていた。2017年12月期の連結純損益が110億円の大幅赤字に転落し、今年4月にはJ・フロントリテイリングとの資本・業務提携も解消。昨年11月に募集した希望退職には、予定の3倍近い134人が応募した。
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