2012年12月20日木曜日

シンガポールで働こう

地理・気候:
シンガポールはシンガポール本島と63の島々から成り立っています。本島の大きさは東から西に42キロメートル、北から南に23キロメートルです。大小の島をあわせたシンガポールの総面積は697.1平方キロメートルです。シンガポールの近隣諸国はマレーシア(北にマレー半島、東にサラワクとサバ)、ブルネイダルサラームとインドネシアです。赤道に大変近いため、シンガポールの気候の特徴は一年を通して雨が多く、比較的気温の変動が小さく、多湿です。12月が1年で一番涼しく、5月が一番暑いです。日中の平均気温は摂氏26.8度です。
言語:
シンガポール憲法における4つの公用語は英語、中国語、マレー語、そしてタミル語です。
しかしマレー民族がシンガポールの先住民族であるという認識に基づき、シンガポールの国語はバハサ・マラユ語またはマレーシア語であるとされています。他の言語、特に様々なマレー語や中国語の存在は、明らかにシンガポールで使用される英語に影響を与えてきました。こういった影響は特に口語英語に顕著に見られ、英語をベースとした混交語はシングリッシュとして知られています。多くのシンガポール人のアイデンティティのしるしは、マレー語や、中国語、インド語などの言葉を含んだ、交じり合った言語です。
シンガポールにいるほとんどすべての人が、2つ以上の言語を話し、多くの人が3、4言語話します。子供たちのほとんどが、幼児期からバイリンガルとして育てられ、大きくなるにつれ、他の言語を学びます。バイリンガル人口のほとんどが識字能力を持ち、英語と標準中国語(マンダリン)が日常生活で最も一般的に使用される言語です。
物価:
シンガポールの物価は、ほぼ日本並みで、平均するとやや安い程度といっていいでしょう。
食事は、レストランではサービス料+税金がかかり、日本より高く感じるかもしれません。一方、中華料理・シーフード料理は店舗数も多く日本より割安です。また屋台はかなり格安となっています。他、いろいろなものを輸入に頼っているシンガポールで日本と同じようなものを揃えようとすると高くつきます。
タバコやアルコールといった嗜好品の値段は特に高くなっています。
交通公共機関はかなり安く設定されています。これは自家用車を増やしたくない政府の対策によるものとされています。バスとMRTという電車で全国土を網羅しています。また、タクシーが非常に安いため、これも日常的な足となっています。 
住居:
シンガポールは国土が狭く、殆どの土地を政府が所有しています。外国人が、シンガポールで住宅を購入することは、基本的には不可能ですので、賃貸住宅に住むことになります。賃貸の標準の契約期間は2年です。
外国人が一番多く利用する物件が、コンドミニアムと呼ばれる高級アパートメント。プールやトレーニングジムなどの設備を有する集合住宅で、価格も郊外であれば、2LDK$S2,500ぐらいの物件もありますが、中心部で比較的新しい物件であれば、1LDKでも最低S$4,000程度。3LDKS$6,000程となります。
日本で言う公団のような政府が建築した公共住宅であるHDBも、一定の基準を満たせば外国人でも借りられます。これは2LDK3LDKが一般的です。政府は2011年に、高騰する公共住宅価格への対策としてHDBを増やすという対策も行っています。
サービスアパートメントという、家具や食器、調理器具、家電など生活に必要なものをすべて備えたホテルのスタイルに近いサービスを備えた、短・中期滞在者向けの高級賃貸マンションもあります。
医療:
シンガポールではまず最寄りの一般医の診察を受け、そこで解決しない場合は専門医を紹介してもらうという形を通常とるようです。もちろん直接専門医を受診することもできます。一般医の認可を受けている日本人医師もいますので、まずはかかりつけとなる一般医を探すことから始めます。外国人の場合、私立病院の専門医にかかることが多いですが、政府系の病院よりは費用は高めとなります。
その他:
厳格な法律による管理国家として有名で、様々な規則・罰金制度が設けられています。路上でのゴミやタバコのポイ捨てにはS$150から最高でS$5,000の罰金が課されます。ほかに、喫煙場所以外での喫煙、公共の場所で痰、つばを吐いても罰金。MRT(電車)内での飲食も罰金です。
2010年度の世界の人口密度ランキングは7,396.28/km2182ヶ国1位となっています。
今日、シンガポールの総人口のうち、中華民族が74.2%、この地域にもともと住んでいたマレー人が13.4%を占めています。シンガポールはまた、国外在住人口の20%がフィリピン、インドネシア、バングラデッシュからの非移住者である産業労働者です。その他の国外在住人口は北アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、中国、インドなどの様々な国からの知的労働者が占めています。
就労ビザ:
シンガポールで就業する場合は、雇用許可書(Employment Pass)が必要となります。これは職種などによってPパス、Qパス、Sパスの3種類に分かれます。有効期限は最初の申請時は最長2年。以降、最長3年の延長査証が取得可能です。
シンガポール政府は能力ある外国人はシンガポールの発展にかかせない人材であるという考えである為、外国人の就労ビザ取得は他国と比べ比較的簡単であると言われています。とはいえ、外国人の増加と少子高齢化により、総人口に占める国民の割合は20116月末時点で62.8%まで縮小していて、2010年からは過度な外国人労働力への依存への脱却を図り、国民の労働生産性を引き上げる政策に転換しています。
Pパス
Pパスは高学歴の専門家や管理職、投資家・企業家などが対象。
 P1パス/月収が8000Sドル以上の人が対象
 P2パス/月収が4000Sドル以上の人が対象。
Qパス
技能労働者、技術者で規定の学歴を持ち、月額基本給が2800Sドル以上の人が対象。最低GCE(大学進学、就職の際に選考基準となる統一試験)のOレベルを5つ有するか、国立技術許可書の第2レベルまたは同等資格であることが必要。
Sパス
2004年の移民法改正によって導入された新しいパス。以前のQ2パスに代わるものとして、パス取得が困難だった外国人の雇用をカバーするのが目的。月収が2000Sドル以上で、学歴・専門技能・職種・経験年数などをポイント制によって審査。企業がSパスにて雇用する場合は、LEVY(外国人雇用税)を支払う義務があります。尚、Sパスは外国人就労者全体の5%までが割り当てられます。
需要の高いスキル・経験:
シンガポールには様々な日系企業・外資系企業が進出していますので、IT、営業や営業事務、貿易事務、経理、秘書など様々な職種の求人があります。人件費の水準が高いことから、資本集約型産業、知識集約型産業での投資案件が目立ち、研究開発業務、アジア域内における地域統括・支援サービス業務などを行う企業も多くあります。
経済:
2010年のGDP成長率は前年比14.5%と、リーマン・ショックから急回復を遂げましたが、先進国向けの輸出が急速に落ち込み、世界経済の先行き不透明感が高まったことなどを受け、11年の成長率は5.0%前後になる見通し。12年にはさらに減速し、1.03.0%になる見込みとなっています。
主要産業は、製造業(エレクトロニクス、化学関連、バイオメディカル、輸送機械、精密器械)、商業、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融サービス業です。
主な輸出品目は機械・輸送機器、鉱物性燃料、化学製品となっており、主な輸入品目機械・輸送機器、鉱物性燃料、原料別製品となっています。
これから働く方へのアドバイス:
まず「コミュニケーション」。英語ももちろん重要な要素ですが、外国人といかにきちんとコミュニケーションをとるかが、キー。
話しやすいからと、日本人だけでまとまっていると、 現地の方と溝ができてしまいます。そして「現地の文化を知る、溶け込む」。
やはり現地の文化や習慣を勉強し馴染むことが、現地の生活を楽しむコツだと思います。
経験は生きている?:
スキル的には、充分、役に立った。
シンガポールの魅力:
治安の良さ、便利さ、合理的なところ、日本食を含む各国の食品などが、手に入りやすいです。
これから働く方へのアドバイス:
自分が思っているほど相手は日本のことを知らないので、キチンと日本のことを説明できるようになれば、相手からそれなりのリスペクトを受けます。
また、文化のbackgroundが違うので、「自分が思っているほどには相手には伝わっていない」と 言うことを肝に銘じておくとよいでしょう。
また赴任したいですか?:
シンガポールは暑いところでしたが、それなりの所得があれば日本よりかなり贅沢な暮らしが出来ます。 しかし、異文化の中で仕事をすることは大変なストレスです。
したがって、どこの国に赴くのか、また収入のレベルはなど、総合的に考える必要があります。
シンガポールの魅力:
アジアのHubとして発展を続けるenergeticな国
 
 

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