2012年12月20日木曜日

マレーシアで働こう

 
 
 
物価:
マレーシアは新興工業国とされていますが、それを考慮に入れても、生活にかかるコストはとても安いと言えます。資産にかかる相続税やキャピタルゲイン税はなく、課税は最低限に抑えられています。マレーシアのリンギットは現在、他の通貨を追い上げているところなので、生活必需品や住宅の価格が安くなっています。他国からの送金は課税されないため、例えばイギリスなどから来ている労働者は、かなり楽に生活することができます。

マレーシア政府は最近、株の空売りを禁止したため、外国人投資家には投資しやすい環境となっています。ビジネスや雇用の機会も今後さらに増えていくでしょう。外国からのポンドやドルの流入を促すため、住宅は市場の予想よりも比較的安く売られています。

マレーシア政府は、外国人のニーズに非常に良く対応しています。新しい自動車や製品を購入した場合や、物品を国外から持ち込んだ場合でも、課税されません。住宅の建設やビジネスを行う場合でも、銀行が融資してくれます。マレーシアの現在のGDP総額は、3,000億ユーロ以上にも達しています。
マレーシアの飲食物のコスト
マレーシアで最も一般的な肉製品は、牛肉、鶏肉、豚肉、羊肉です。これらは様々な場所で売られており、新鮮でとても安く手に入ります。ほとんどの地域の生鮮市場では、羊、ガチョウ、アヒルなどの多様な肉製品だけでなく、マグロやイワシなどの魚も売られています。これらはすべて量り売りされています。イカやタコなどのほとんどの海産物は他国へ輸出されています。

マレーシアの肉と魚の値段は、イギリスのわずか半分程度です。レタス、ピーマン、パパイヤ、キウイ、ライチ、ドリアン、マンゴスチンなどの果物や野菜も年間を通して手に入ります。これらの果物や野菜は輸出用にも栽培されています。

平均的なマレーシア人の毎月の食費は、約150ユーロです。非常に手頃な価格で外食することもできますが、かなり高価な食事を提供する高級レストランもあります。マレーシアの平均的な家族が食べる一般的な食事の例としては、カレー、麺類、シチュー、魚の干物などが挙げられます。これらの食事の値段はわずか2ユーロ程度ですが、現地の市場から買ってきた食材で自炊すれば、全体的な価格は1皿当たり1ユーロ未満にもなります(肉と魚のどちらを使うかにもよります)。一般的な飲み物はお茶と牛乳で、これらも非常に安く購入できます。
マレーシアの住宅コスト
マレーシアの住宅コストは、クアラルンプールのような大都市でも安いと言えます。広めの中規模住宅や寝室が2つ付いているアパートは、手頃な価格で利用できます。アパートの賃料は毎月平均100150ユーロです。戸建て物件の賃料も同程度です。

現地人の間では、居住スペースが広く、都心に近く、永遠に自分のものとなるかもしれない家を入手できる郊外が人気です。外国人のマレーシアへの移住も奨励されています。住宅当局や銀行は積極的に融資を行い、住宅所有にかかる固定資産税もほとんどありません。

外国人は主に、都心の高級アパートやコンドミニアムに目を付けています。これらの物件は現在不足していますが、マレーシア政府は、外国人投資家の流入を促すべく、積極的な取り組みを行っています。マレーシアは現時点では、より多くの土地と物件を外国人投資家に所有して欲しいと考えており、これによって全体的なGDPと不動産市場を押し上げることを狙っています。景色が素晴らしいペナンやジョホールでは、非常に安い価格で物件を賃借・所有することができます。
マレーシアのサービスコスト
インターネット、電話、およびその他の技術サービスの提供業者は、優れた品質と価格を実現しています。都市近郊の州や郊外では、毎月810ユーロで高品質なインターネット接続が利用できます。特に大都市では交通機関も発達しています。しかし、都市から離れた地域では、道路や輸送路をさらに改善する必要があります。

外国人の投資家や労働者にとっては、保険制度が人気です。ほとんどの制度では、広範な給付を極めて低額で利用できるだけでなく、ほぼ課税されることがありません。

医療の面でもアドバンテージがあります。現在では、メディカル・ツーリズムを促進することを主な目的として、施設やサービスの向上に政府が多額の投資を行っているからです。公立学校は一部政府の助成を受けていますが、より高額な授業料で好環境の教育を提供している私立学校もあります。保育サービスはクアラルンプールで利用できますが、他の都市でもサービスの拡充を始めているところです。
マレーシアの雇用コスト
外国人の労働者や投資家は、マレーシアではすぐに就職することができるでしょう。特に、ビジネス、テクノロジー、貿易、株式市場などの分野に精通している場合は、ほとんどの企業で即座に採用されるはずです。また多くのビジネスオーナーが、起業や試作品の開発を行うため、パートナーを探しています。

株の空売りが禁止されてから、マレーシアの市場は着々と改善されてきています。昨年の成長率は約6%と推定されています。開業して間もない医療機関では、医師も必要です。現在のマレーシアの就業率は、86%と推定されています。政府は、有能な外国人労働者がこの数字を押し上げてくれることを期待しています。
住居:
マレーシアの住居には、バンガロー、戸建て住宅、コンドミニアム(追加設備を備えたアパート)、アパート(通常は設備が限定)など、様々なオプションがあります。住居には家具付きのものもあれば、家具なしのものもありますが、後者の場合でも通常は天井扇、エアコン、コンロ、給湯システム、冷蔵庫などの標準設備が付属しています。

好立地の場所に最近建てられたコンドミニアムには、プール、ジム、エレベーター、24時間対応のセキュリティサービス、広い駐車スペース、コンビニエンスストア、美しい庭などの設備が含まれています。以前よりも強盗が増えているため、多くのテナントにとってはセキュリティが不可欠です。

クアラルンプールでは、世界中の他の都市と同じく、立地や設備が重要です。市内の交通状況は悪いことが多いので、職場、教育・レクリエーション施設などへのアクセスが大事です。生活に華を添える自然のアトラクションはあまりありません。内陸なので、例えば近くにビーチサイドのようなロケーションはありません。そのため、ビジネス街への近さによって地区の人気が決まるケースがほとんどです。具体的には、ケニー・ヒルズ、ダマンサラ・ハイツ、そして多くの大使館があるジャラン・アンパンなどの地区があります。その他の人気地区としては、ブキット・キアラ、アンパン、バンサー・バル(一般にはバンサーと呼ばれています)、タマン・トゥン・ドクター・イスマイルなどがあります。これらの高級地区には長い歴史があり、豊富な各種設備も揃っています。ただし、ケニー・ヒルズは景色の良さが売りで、自然の断崖の周辺に立地しています。

学齢児童がいる場合は、インターナショナル・スクールの場所も重要です。住居よりも先に、通う学校を決めなければ、交通渋滞のため子供の通学に毎日長い時間がかかってしまうことも考えられます。ほとんどのインターナショナル・スクールは、「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれる都心周辺にあります。アンパン地区は、交通事情が悪いことで知られていますが、それでも都心に近いだけでなくホームシックを和らげてくれる多彩なヨーロッパ料理店があるため、多くの外国人を引き付けてやみません。

バンサー地区のダマンサラ・ハイツと多くのアパートからは、たくさんのバー、ショップ、レストランなどがあるバンサー・バルに比較的簡単にアクセスできます。ここは市内の「トレンディ」な地区とされています。近年では、多くのアパート、ショップ、レストランがあるスリ・ハルタマス地区の人気が上昇しています。

以下はクアラルンプールの月額賃料の例です。3つの寝室が付いたモダンなコンドミニアム(2,100平方フィート、バンサー):7,500リンギット、2つの寝室が付いたコンドミニアム(1,200平方フィート、バンサー):3,000リンギット、都心部の半戸建て住宅:4,000RM6,000リンギット、都心部のプール付き戸建て住宅:9,00015,000リンギット。
医療:
マレーシアの医療は、主に政府の保健省が担当しています。マレーシアは全般に、効率的で広範な医療システムを持っています。国民皆保険制度が導入されており、民間の医療制度と共存しています。

マレーシアの医療は、民間部門と公共部門に分かれています。医師は、全国の公営病院で3年間勤務することが義務付けられており、これにより、国民全体の医療ニーズを十分にカバーしています。
通信:
近代的なシステムで、優れた国際通信サービスを提供しています。

国内:マレーシア本土に都市間をつなぐすばらしいサービスがあり、マイクロ波中継装置が利用されています。サバ州−サラワク州間には、マイクロ波中継ネットワークがブルネイ経由でしっかりと構築されています。国内の衛星システムは地上局が2局あります。

海外:国番号60/海底ケーブルインド・香港・シンガポールへ/衛星地上局インテルサット2局(インド洋1局、太平洋1局)
就労ビザ:
英連邦市民はマレーシア入国に際してビザの必要はありません(ただし、インド、バングラデシュ、スリランカは例外)。英国保護国もしくはアイルランドの市民、また、マレーシアとビザ完全撤廃の合意を交わした国家(スイス、オランダなど)の市民も、マレーシア入国にビザは必要ありません。

有効パスポートを所持するASEAN諸国の市民は、観光・商用目的で1カ月間滞在する場合、ビザなしで入国が許可されます。なお、シンガポール、ブルネイの市民には、ビザは必要ありません。

上記以外の国から入国する市民は、マレーシアに向けて出国する前に、入国ビザを取得しなければなりません。
その他:
マレーシアの地理は、東南アジアの自然地理学と人文地理学の観点で、興味深い地位を占めています。この国は、西の半島マレーシアと東の東マレーシアという明確に分かれた2つの地域から成っています。半島マレーシアは、タイの南、シンガポールの北、そしてインドネシアのスマトラ島の東にあります。東マレーシアはボルネオ島にあり、ブルネイおよびインドネシアと国境を接しています。
税金:
企業を含む個人の所得は、マレーシアで生じたもの、もしくは、マレーシアを源泉とするもの、さらには、マレーシア国外を源泉としながらマレーシア国内で受け取られたもの、そのいずれの場合も、所得税の対象となります。

しかし、2004年賦課年度以降、賦課年度内に銀行・保険・海空運輸の業務に携わる駐在員事務所以外の個人により、マレーシア国外を源泉としながらマレーシア国内で受け取られた所得は、非課税となります。

課税制度を近代化、合理化するために、所得税の賦課は2000年以降、当期年度を基本とするように変更されました。自己申告賦課制度は、2001年賦課年度には企業に対して実施され、また、2004年賦課年度には個人事業主、共同経営、協同組合、給与受給者に対して実施されました。
 
 
 

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