2018年1月31日水曜日

IBM、セキュリティ専門家のスキルや知見を結集した中核センターを設立 高度なセキュリティ人材の育成へ

 日本IBMは、サイバー攻撃に対処する高度なセキュリティスペシャリストを集めた社内組織「セキュリティー・インテリジェンス・センター」を2018年2月1日に設立する。

 同センターは、顧客のサイバーセキュリティ対策を支援する中核組織として、同社のグローバルなセキュリティ研究開発機関「IBM X-Force」のナレッジや専門知識を活用するとともに、セキュリティスペシャリストによる人材の育成を推進する。

 日本IBMによると、巧妙化、複雑化するサイバー攻撃に対し、防御、検知、対処とさまざまな局面で対応できる総合的なスキルと、世界レベルの最先端の情報や国内の最新セキュリティ動向を活用できる豊富な知見を持つ人材が求められているという。こうした状況を受け、同社では同センターを通じて、最先端かつ実践的なスキルや知見を総合的に持つセキュリティ人材の育成を目指す計画だ。

 同センターには、サイバー攻撃対策の計画策定から事故対応まで一貫したセキュリティサービスを提供する「IBM X-Force IRIS(Incident Response and Intelligence Services)」や、エシカルハッカー(倫理的なハッカー)によるテストサービス「IBM X-Force Red」といった既存のサービスを提供するセキュリティスペシャリストが集結し、スキルや知見を共有することで、さらなる能力の向上を図っていく。

 さらに、OJTなどを通じて自らのナレッジやスキルを直接伝授しながらセキュリティ人材を育成し、それらの人材が顧客や社内のエンジニアを育成していくトップダウンの形式で、効率的にセキュリティ人材を増やしていくという。

 今後は、既に同センターで提供しているCSIRT(Computer Security Incident Response Team)研修に加え、セキュリティ人材を育成するための研修プログラムを開発し、企業向けに提供していく。また、将来的には企業やビジネスパートナーの研修先として社外からも人員を受け入れ、セキュリティ人材の増強を支援する予定としている。

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