シンガポールに高さ9mの「垂直農場」がオープンしたそうだ。
シンガポールはその国土の狭さ故、野菜の自給率はたったの7%であり、食糧のほとんどを輸入に頼っている。そこで、土地不足やその他条件に恵まれない土地における新たな農業モデルとして農作物の苗を垂直に展開する「垂直農場」がオープンしたとのこと。
この農場には高さ9mのアルミ製の棚120台がそびえ立っている。各棚には38段に渡り苗が植えられており、全ての苗に均等に日光が当たるよう、棚は上下に回転している。棚の重量は1.7トンにも及ぶが、たった0.5リットルの水力を利用して回転させており、この水はその後農作物に散水されるため無駄がないとのこと。また棚1台が1日に必要な電力はたった60ワットであり非常に省エネな設計となっているそうだ。
この農場では現在3種類の作物が育てられており、1日あたり450kg以上の生産が見込めるとのこと。シンガポールでの市販価格よりも割高だが地元で採れた野菜は非常に人気があるといい、2013年には棚を300台にまで増やし生産量を2トンにまで拡大し、野菜の食糧自給率を10%にまで増やすことを目指しているとのことだ。
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