国営シンガポール10+ 件航空(SIA)が利益確保に苦戦している。現地紙ストレーツ・タイムズによると、同社の今年度第2四半期(2012年7〜9月期)の売上高は前年同期比2%増の38億シンガポール(S)ドル(約2520億円)だったものの、最終利益は9000万Sドルにとどまり、前年同期から54%減少した。中でも貨物部門は5000万Sドルの赤字を計上、全体の利益を圧迫した。
燃料費の高騰に加えて、エミレーツ航空(アラブ首長国連邦)など中東勢との競争激化が要因。第2四半期の減速を受け、SIAの今年度上期(4〜9月期)の売上高は前年同期比4%増の75億7100万Sドル、最終利益は同30%減の1億6800万Sドルとなった。
SIAは世界的な経済減速で貿易量が減少しているとし、現在、13機で運航している貨物機のうち1機を休航させてコスト削減を図る方針だ。また、世界最長距離の直行便とされるシンガポール10+ 件−米ロサンゼルス間の定期便を廃止し、総額75億米ドル(約6100億円)を投じて燃費効率の高い欧州エアバス製航空機25機を導入するなど、収益改善策を打ち出している。
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