2012年10月11日木曜日

日本人にとって快適なマレーシアライフ

 では、実際に現地で駐在員として生活するにはマレーシアはどのような国か。日本人にとってマレーシアは住み心地のよい国といわれるが、実際のところはどうなのか、現地の娯楽なども含めてみてみよう。

 首都クアラルンプールでの生活は大変充実しており、日本人の人口も多く、日本人とのつき合いには事欠かない。日本人学校・ESL(英語を母国語としない人のための英語)クラス付設のインターナショナルスクールもあるため、家族帯同での生活も問題ないだろう。公共交通機関が充実していないため、車がないと不便な面はあるが、日本と同じ左側通行であり、アジアの中では運転が穏やかな方であるため、自分で運転して通勤する日本人も少なくない。

 食事については、イスラム国家でありながら豚肉やお酒も比較的自由に楽しめる上、マレー系、中華系、インド系、それぞれの生活習慣が融合した日本ではなかなか味わえないマレーシア独自の料理に満ち溢れており、毎日が新しい食べ物との出会いである。米や麺が主食で、全般的にマイルドな味付けであるため、日本人の口にも合う料理が多い。

 マレーシアの物価は日本の3分の1と言われるが、筆者の感覚では、食事に限って言えばさらに安い。ホーカーフード(屋台料理)B級グルメ探索やどっさりと積まれたドリアンを売る店の脇に座り、屋台でドリアンを食べるというのもマレーシアならではの贅沢だ。現地料理に飽きても、日本食レストラン・スーパーでの日本食材が充実しているため、日本食が恋しくなるということもないだろう。


イスラム教国だが、町のスーパーではアルコールが売られている

どっさり積まれたドリアン。独特で強烈な匂いのため、現地の人は店の横のテーブルでその場で割って食べる
 都会の喧騒に飽きたら、旅行がおすすめだ。マレー半島東海岸やコナキタバル周辺エリアではビーチと珊瑚礁、ボルネオ島各地の国立公園ではジャングルトレッキングや野生動物ウォッチングなど大自然アドベンチャー、世界トップクラスの美しい海と山の自然を同時に有し、且つエアアジアのお膝元というだけあり、それら各地へのアクセスも良い。

 中でも、各種テーマパークの建設が予定されているジョホール州は、家族連れには最適な場所だ。今年9月に「レゴランド」がオープンしたばかりだが、11月には「プテリハーバー・ファミリーテーマパーク」という「サンリオ・ハローキティタウン」、「機関車トーマス」などを含む複合テーマパークも開園する。数年以内に、海洋テーマパーク、エコツーリズムリゾートの開園が予定されており、子どもだけでなく、大人も楽しめるだろう。

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