2018年5月29日火曜日

鶏舎の死んだ鶏、AIでチェック 目視だった作業を効率化

 NECとマルイ農業協同組合(鹿児島県出水市)は5月28日、AI(人工知能)技術を活用し、鶏舎のゲージ内で死んだ鶏を発見するシステムを開発したと発表した。従来は人間が目視でチェックしていた作業を効率化し、負荷を減らす。農協組合員の農場で2017年5月から実証実験を進めており、20年度の実用化を目指す。

 NECの画像認識技術と機械学習技術を活用した。カメラを載せた台車を鶏舎内で走らせ、ゲージ内の様子を撮影。この動画をあらかじめAIに学習させた36万枚の画像と照合し、死んだ鶏を検知する仕組みだ。

 1つの鶏舎にはゲージが約8000個あり、約8万羽の鶏がいる。これまでは作業員が1羽ずつ目視で確認していた。実証実験では、90%以上の精度で死んだ鶏を検知でき、作業時間を従来の5分の1にできたという。

0 件のコメント:

コメントを投稿