2017年12月14日木曜日

元日銀・中原伸之氏、日本経済「来年後半は危険」

 千葉「正論」懇話会(会長=千葉滋胤・千葉商工会議所顧問)の第61回講演会が13日、千葉市美浜区のホテルニューオータニ幕張で開かれ、元日本銀行審議委員の中原伸之氏が「内外の政治経済情勢について」と題して講演した。

 中原氏は、米国の原油先物価格の「バックワーデーション(逆ざや)」が起きているとして、「世界の景気は半年先から危なくなる。景気循環の上昇局面も来年のどこかで終わるのではないか」と予測した。

 また、平成以降の日本の経済状況に関して「世界の経済大国から転落している。ただし生活の質は良くなり、安定した」と分析。中国経済のバブル崩壊懸念や北朝鮮の脅威が日本の経済に与える悪影響について「特に来年の後半は危険だ。先行きを慎重に見ている」と不安視した。

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