日立製作所と九大発のベンチャー企業・HIROTSUバイオサイエンスが、線虫を使ったガン検査の実用化に向けた共同研究を開始する(時事通信、mugendai)。
線虫にはガン患者の尿に誘引される性質があり、尿に多くの線虫が寄ってくればガンの疑いがあると診断する、というシンプルな原理となっている。「C・エレガンス」という種の線虫を使って242個(がん患者24、健常者218)の検体を対象に実験を行ったところ、9割を超える精度でガンを見分けられたという。ガンに関連するタンパク質が発する特有の匂いに線虫が反応すると見られているという。
この方式で判断できるのはガンかどうかだけで、どの部位にガンがあるかは分からないとのことだが、早期ガンでも発見できるほか、早期発見が難しい「すい臓ガン」にも反応するという。費用が安いのもメリットとなる。今後日立が自動解析装置を開発し、2019年には自由診療での実用化を目指すとのこと。
0 件のコメント:
コメントを投稿