2012年3月12日最終更新
KLIAの格安航空専用ターミナル は2006年3月23日に公式オープンして、24日から全面稼働に入りました。AirAsia 便 とAirAsia X便は全てこのLCCターミナル(格安航空専用ターミナル)で発着します。
KLIA低コスト航空会社用ターミナル (LCC Terminal というのが正式名)のあらまし
LCCターミナルはKLIA メインターミナルビルから道路距離で実に20km弱も離れています。ただし見取り地図で見る限り、両ターミナル間の直線の実距離はそんなに離れていません。それはLCCターミナルが、滑走路の向こう側である空港敷地の一番奥にあたる場所に建設されたからです。LCCターミナルは3階建て程度の背の低いビルであり、メインターミナルやサテライトターミナルから全くまたはほとんど見えない位置にあります。
LCCターミナルへ自家用車での行き方
KLIAメインターミナルへ続く高速道路を走り、最後の料金所を過ぎると、KLIAモスクがあり、三叉路ですのでそこを左折します。この道は Sepang F1 サーキットへ行く道路です。F1サーキットを左に見ながら通り過ぎ、さらにしばらく走ると右折するロータリー場所に、ようやくLCCターミナルのサインが出ています。LCCターミナルの手前に 貨物トラックなどの税関検査場、その対面にPAS Malaysiaのビルがあり、そのすぐ先が、目指すLCCターミナルです。 KLIAメインターミナルの周りの道路をぐるっと走る形になるので、ものすごく大回りな通行距離になり、20Km近い距離になるわけです。
ターミナルの施設と案内
出発(チェックイン)フロア
AirAsia 機用のチェックインカウンターがすらっと並んでこのフロアのかなりの割合を占めている。2010年初めごろまでと違って、現在ではチェックインフロアは国内線用、少し離れて国際線用 の区画に分かれている。 AiaAsia X 用区画は、国際用チェックイン区画のいわば隣とも言える場所になる。他にフィリピンの格安航空Cebu Pacific用チェックインカウンターもある。
下左はチェックインフロア入り口付近を外から撮った写真です。この入り口を入ると正面にある電光掲示板(下右の写真)で、どのカウンターでチェックインするかを知ることができます。
待合ホールは多くの人が広さの面では不充分と感じることでしょう。旅行・移動のシーズンでなくても混雑感を十分に感じる狭さです。待合椅子が少ないので、拡張工事が終わった現在では、建物外側にも設置されている。格安ターミナルだから高級感は全く必要ないですが、もう少し広く設計し、待合椅子をさらに増やして欲しいものです。このチェックインフロアにはコンビニ(下左写真)、 McDonald、 レストラン(24時間営業)などが入居しています。両替所チェックインフロアと国内線到着フロアをつなぐ連絡通路に銀行両替所が 2箇所ある:Hong Leong bank(下右の写真), CIMB 銀行。2011年時点ではどちらの両替所も24時間営業をしています。LCCターミナルの利用者が飛躍的に増えたからですね。
積極的に進めているセルフチェックイン方式
2009年1月には初めてセルフチェックイン機が出現しました。その後エアアジア (AirAsia)は積極的にセルフチェックイン方式を推進しています。2011年4月には次のような広告も掲載しました。
- 「セルフチェックインは自由にでき、簡単で、素早い
- 2011年5月1日から、クアラルンプールのLCCターミナルでは次の行き先便に関しては従来のチェックインカウンターを閉鎖します。
- コタキナバル、クチン、サンダカン、ジョーホールバル、ランカウイ、ペナン、コタバル、クアラトレンガヌ、ブルネイ、シンガポールなど」 以上
セルフチェックインには3種類あります:ウエブチェックイン、特定の空港に備え付けたセルフチェックイン機を利用するキオスクチェックイン、携帯電話利用のモバイルチェックイン
国内線用の区画、国際線用及びAirAsia X用の区画の両方に、セルフチェックイン機がそれぞれ数台設置されている(下左写真)。携帯電話用のモバイルチェックイン機もあるが、こちらはほとんど誰も利用していない様子だ。とはいえ、職員のいるチェックインカウンターを利用している乗客は依然として多い。
セルフチェックイン機の使い方は簡単です:
- 乗客は手元にあるプリントアウトしたフライト日程表(Travel Itinerary) に載っている予約番号 を入力する。
- あとは指示に従って操作すると、薄い小さな紙に印刷された搭乗券が出てきます。
機内預け荷物のない乗客はそれで手続き終了です。預け荷物がある乗客は、国内線用、国際線用、AirAsia X用のそれぞれに分かれたチェックインカウンターの隣または背後にある 荷物預けカウンター(上右写真でおわかりのように Baggage Drop Counter という表示が出ている) に立ち寄ることになります。 慣れないと天井から吊り下がった案内表示だけでは多少まごつくことになるかもしれない。チェックインカウンターと荷物預けカウンターが別になっていることに注意してください。
国際線チェックインフロア
国内線チェックインフロアと国際線チェックインフロアはターミナル内で切れ目なくつながっています。下左写真が国際線チェックインフロアの様子です。
セルフチェックインであれ、有人チェックインカウンター利用であれ、何かはっきりしないことがある場合や必要書類をチェックしてもらい方は、上右写真の Document Check Counter で尋ねましょう。 左上の写真には写っていないが、柱のすぐ左脇にあります。現在では手荷物を預けない AirAsia Xのセルフチェックイン利用者は国際線出国検査場 のある2階へ向かう前に、Document Check Counter で係りに必要書類を見てもらうこと、になっています。
国内線チェックインフロア
国内線出発ロビーに入るところに検問ゲートがあります(下の写真)。国内線はすべて AirAsia の運行です。
上右の写真はターミナル内にあるエアアジア航空券販売所です。
国際線出国検査場
2009年4月には新しい出国検査棟も完成して利用開始となりました。検査場に上がる前に、保安員らによる簡単な事前検査があり、大きな荷物を持ち込もうとする乗客に注意していた。
検査場は2階にあり、検査カウンターは16箇所ほどあります。以前の狭い施設に比べれば、はるかに向上しました。パスポート検査が終わるとすぐ荷物検査コーナーがあります。 その後地上階に降りる構造となっています。
そこが出発待合ロビーであり、広さはかなり広く椅子の数も十分と言えるほどあります。施設として、免税店、コンビニ、カフェ、銀行の両替窓口2箇所などが営業しています。機内で買うより安いミネラルボトルも売っていますよ。 そこで待っていれば、出発便のアナウンスがあります。搭乗は全て搭乗機まで徒歩になります。
国際線乗り継ぎの場合
他国からLCCターミナルに到着してマレーシアに入国せずにそのまま他国へ飛び立つことができるエアアジアグループの航空券を保有している乗客は、次のようにして乗り継ぎを行います。
- 到着した航空機から降りて外の通路を歩き、入国検査場のある建物に入ります。
- しかしエスカレータまたは階段で2階に上がらずに、その脇にあるトランジット者用荷物検査場へ進みます。下左の写真、下右はその案内板の文字です。
国際線到着フロア
2008年12月または2009年1月にほぼ終了したターミナル拡張工事の結果国際線到着用の施設がかなり拡充されました。
- 到着客は地上から2階にあがると、そこが入国検査場フローアです。出入国管理官が座る検査ブースが大きく増えて、16箇所あります。加えてマレーシア人用の自動入国検査機もあり。この2階フロアは以前と比べてかなり広くなり、いくつかの椅子が設置されており、外貨両替所も1ケ所あります。
- 入国審査において2011年中頃から、両手の人差し指の指紋検出が加わりました。
- 入国検査が終わると、入国者は1階へ降ります。そのフロアには免税店、RHB銀行など外貨両替所が2箇所あります。そこを通り過ぎた場所に、預け荷物を受け取る回転コンベヤーが並ぶ荷物受け取り場となっています。この回転コンベヤー機も6機に増えました。そして税関検査所となっています。申告不要の人は緑色のレーンを通りましょう。ただしそこにもX線検査機が設置されていますので、場合によっては検査を受けることもあるでしょう。
税関検査所を過ぎると、事前購買制の空港タクシーのクーポン売りカウンター(下記参照)、クアラルンプールのKL Sentral 駅行きの空港バス2社: Sky Bus とAero Bus、及びPudu Raya行き Star Shuttle のバス切符売り場カウンターなどが並んでいます。なお空港バス切符は空港バスの乗降場でも販売していますが、乗るバスが決まっておればカウンターで買ってもいいでしょう。
最後にこのフロアのドアを出れば、ターミナルビルから外に出た状態になります。
荷物一時預かり所
そのドアの外、つまり国際線到着フロア外に出たすぐ左側に荷物一時預かり所がある (左写真、以前は国内線到着ロビーにあったが、2011年中頃に移転した)。
2012年2月からの料金
荷物のサイズ |
S
|
M
|
L
|
XL
|
1日から6日まで |
RM 18
|
RM 28
|
RM 38
|
RM 48
|
7日から14日まで |
RM 15
|
RM 22
|
RM 32
|
RM 42
|
それ以降 |
|
|
|
|
| 24時間毎に計算される料金 (現金払い) |
貸しロッカーもある: M サイズは40 x 3 2 x 75cm, L サイズは 55 x 43 x 75cm
この国際線到着ゲートを出た場所あたりに、大きなコンビニがあり、他にOldtowm 、Star Bucks, Mary Brown など。
情報
案内電話: 03-8777 6777
国際線搭乗の際には、世界の空港規定にならって、ミネラル水やシャンプーなどの液体を(ごく少量の)規定量を超えて機内に持ち込むことが禁止されていますが、国内線ではその持ち込み禁止規則は適用されていません。
国内線到着フロア
乗客がドアの内側から出てくる国内線到着待合フロアには次の施設があります。
- 空港タクシークーポン販売カウンター、Skay Busカウンター、Aero Busカウンターなど
- 携帯電話 Maxis のカウンター、
下右は国内線到着フロア出入り口を構内道路から撮った写真です。下右はその出入り口を背にして構内道路を眺めた構図です。タクシーと”空港電車+シャトルバス”用のバスが写っていますね。
タクシー
国際線フロア、国内線フロア ともに、預けた荷物を受け取って(税関検査を終えた)直後の場所に、タクシークーポン売りカウンターが設けてあります。カウンターは小さいです。
国内線フロアのカウンターのみ行き先地区毎の料金表が提示してある。
ここで行き先地区毎に決まっている料金でクーポンを購入
そのクーポンをタクシー運転手に手渡す (クーポンを買わなければ通常のタクシーと同様なので、降りる時点で現金を払います)
タクシー乗り場:国内線到着フロアの出口を出てすぐの一角がタクシー乗車レーンです。案内板はごく目立たないが、出口の目の前なのですぐわかります。タクシー車両はバジット種とプレミア種の場合、クアラルンプール内外を走行しているいわゆるメーター式一般タクシーです。家族タクシーはバン車両を使用しているので、6、7人は乗れるでしょう。 クーポンタクシーを運営している会社 Mesra Indah Jayaのサイトで車種の写真 www.mesraindahjaya.com/gallery2.html と行き先別の細かな運賃表が掲載されていますので、参考にしてください。 クーポンタクシー会社の電話番号: 03-87874113
格安航空専用ターミナルから主な行き先・地区までの運賃例 2010年時点
目的地ゾーンの種類 | バジットタクシー | プレミア-タクシー | 家族タクシー |
KLIAメインターミナル |
RM 32.20
|
RM 33.30
|
RM 66.60
|
Nilai地区, DePalm Inなど |
RM 42.20
|
RM 49.90
|
RM 99.90
|
ペタリンジャヤ |
RM 64.70
|
RM 85.80
|
RM 167.90
|
クアラルンプール中心部 |
RM 74.80
|
RM 102.640
|
RM 200.20
|
キャメロンハイランド |
RM 324.80
|
RM 407.00
|
RM 801.10
|
マラッカ |
RM 159.90
|
RM 219.80
|
RM 430.70
|
深夜料金:2006年10月1日より、深夜利用(24時から6時まで)の場合は、上記運賃の5割増となります。
KLIAの格安航空専用ターミナル(LCCT) とクアラルンプールを結ぶバス便
各社バス発着場 (左の写真、2009年4月初め撮影)
- 国内線到着ロビーを外に出てすぐ左方向にこのバス発着場が見える、50mほど離れている。
- 国際線到着ロビーを出たら、国内線到着ロビー方向に歩けば必然的に、このバス発着場に行き着く
Sky Bus (赤色の車体)
- 発着場所: KL Sentral の建物正面外側の地上階、非常に混雑する狭い一画が発着場所です。
- 運賃: RM 9 (切符に時間指定はない)
- 運行時間: LCCターミナル発 朝 7時から深夜3時まで、 KL Sentral 発 3時から22時00分まで。どちらもだいたい30分間隔の運行です、一部時間帯は1時間間隔。サイト: www.skybus.com.my
- 所要時間約1時間15分
- なおクアラルンプール郊外の1 Utama 間とを結ぶ路線も開始した、ただし本数は8本程度と少ない(2011年後半時点)
AERO Bus (黄色いバス)
- KLSentral 発:始発 04:15 終発 21:30 (ほぼ30分に1本)
- LCCT 発: 始発 06:45 終発 23:45 (ほぼ30分に1本)
- 運賃:片道 RM 8、往復 RM 14 最新時刻は www.aerobus.my に載っています。
加えて2007年に、さらに1社が参入した。
STAR SHUTTLE
- www.starwira.comに時刻表が載っている。2011年11月時点でこのバスは既に Puduraya バスターミナルでの発着を止めました。
- LCCT 発: 始発 05:45 終発 02:00 (30分または1時間に1本)
- このバスは LCCターミナルの後 KLIAメインターミナルに寄ってからクアラルンプールに向かいますので、時間が余計にかかります。クアラルンプールからはメインターミナルに寄ってからLCCターミナル到着です。
- 運賃:片道 RM 12
注:Airport Coachバス にはLCCターミナル-KL Sentral の路線はありません
LCCターミナル発の中距離バス情報
・メインターミナル経由イポー行きのバス
Star Shuttle バス: 片道 RM 42 1日9本、詳しくは www.starwira.com/ で確認してください。 YoYoバス :08時40分から 1日10本ぐらい www.yoyo.org.my 、Taiping行きもできた。 さらに Plusliner バスも運行しているようだ。
・マラッカ行き
Transnasional バス:片道 RM 20 1日数本、朝一番は 9時発、次いで11時半
中距離バスの乗り場は、LCCターミナルとクアラルンプール間を結ぶ空港バス発着場と同じ一画です。
”空港電車+シャトルバス” の組み合わせによる LCCターミナル行き/から
空港鉄道(ERL)のKLIA Transit 電車と専用のシャトルバスを組み合わせて、クアラルンプールと LCCターミナルをSalak Tinggi 駅経由で結ぶ 電車+シャトルバス の運行が2009年終わり頃から始まりました。KLIA Transit 電車は30分毎に運行されている普通電車ですから PutraJaya駅と Badar Tasik selatan 駅にも停車します。このことが他路線への乗り換え都合をよくしています。
- KL Sentral - Salak Tinggi 間は Transit 電車を利用する。
- Salak Tinggi - LCCターミナル間は 専用のシャトルバスを利用する、約20分の乗車時間。
Transit に乗車する駅 |
KL Sentral駅
|
Bandar Tasik Selatan駅
|
Putrajaya駅
|
Salak Tinggi駅で下車
|
LCCT 着
|
電車+シャトルバスの運賃 |
RM 12.50
|
RM 10.80
|
RM 5.50
|
----
|
----
|
始発 |
04: 33
|
0440
|
04:50
|
04:59
|
05:25
|
終発 |
00: 03
|
00:10
|
00:20
|
00:29
|
00:55
|
|
|
|
|
|
|
Transitを下車する駅 |
LCCT 発
|
Salak Tinggi駅で乗車
|
Putrajaya駅
|
Bandar Tasik Selatan駅
|
KL Sentral駅着
|
シャトルバス+電車の運賃 |
---
|
----
|
RM 5.50
|
RM 10.80
|
RM 12.50
|
始発 |
07:20
|
07:58
|
08:05
|
08:16
|
08:27
|
終発 |
00:30
|
01:09
|
01:16
|
01:27
|
01:38
|
- Salak Tinggi 駅から LCCターミナルに向かうシャトルバスは30分毎の発車、
- LCCターミナルから Salak Tinggi 駅に向かうシャトルバスも30分毎の発車 (例外:23.50 と 00.20 は運行されず 00.30 が最終便となる)
シャトルバスの運行間隔はTransit の運行が30分毎であることに合わせたものです、ですからシャトルバスが Salak Tinggi 駅に着いて少し待つと Transitが来る、 Transitで Salak Tinggi 駅に着くとシャトルバスが待っている。 なおシャトルバスは独自車輛を使用していないので(レンタルした車輛を使っている)、車体カラーだけを目印にしない方がいいでしょう。フロントガラスに行き先が小さく掲示されている。
LCCターミナルでのシャトルバス発着場所
国内線到着ロビーの対面が発着場所です(国際線到着ロビーではない)。 そのロビーを出ると目の前に構内道路が複数本あります。手前から2本目にはタクシーが停車して客待ちしている、3本目の一角がシャトルバス発着場所です。目立たない小さな立て札に 1. Train ERL と書かれており、近くに係員らしきがいます。またシャトルバス発着場所の上方あたり、つまり屋根内側に "Shuttle Service Train Station / ERL" と書かれた大きめの看板が吊り下がっています。
バスと電車の通し切符をその係員から買います。 常時バスが駐車していることはないでしょうから、バスが停まっていなければ係員に確認してください。
いずれにしろLCCターミナルに慣れていない人には見つけにくい場所と言えます。なおシャトルバス発着場の隣は、メインターミナル行きのバス発着場ですから、間違えないようにしてください。
メインターミナルとLCCターミナルを結ぶシャトルバス便 (Airport Liner )
薄い緑色車体のバスが、”空港電車+シャトルバス”乗り場のすぐ隣から発着している。メインターミナルの利用者向けです。バス車両にはメインターミナルとLCCターミナル間を運行する旨の表示の他に、KTM Nilai 駅行きとも表示されているので引き続き Nilai 駅へ行くとのことです。非常にわかりづらい表示だ。上記のシャトルバス発着場所と同じ場所です。現在では小さな立て札に 2. Shuttle MTB KLIA と書いてある。
- KLIA空港と格安専用ターミナルを結ぶシャトルバス (単なる歌い文句としての)20分間隔運行で、運賃 RM 2.50 です。このバスがコミュータ電車利用者向けとして、KTM Komuterの Nilai 駅と格安専用ターミナルを結ぶシャトルバス ともなっているようです。
予定として発表されたがその運行がなされていないバス便(この部分のみ2007年10月15日更新掲載)
KLIAの格安航空専用ターミナルに立ち寄るバスは上記の専用バス以外に、Pekan Nilai, Salak Tinggi, Sepang, Banting から接続できるバス便が運行されると当初は発表された。これらのバス便は Airport Liner, Sepang Omnibus, Eco Coach という複数の会社がそれぞれ運行します、しかしこれらのバスも2006年10月時点でも運行がなされていない。このように発表された情報がそのまま実行されるとは限りません。
セルフサービス食堂 (下の写真)
上記のバス発着場のすぐ先の平屋建て建物がセルフサービス食堂 Food Gardenです。ナシアヤム、ロジャ、ミックスライス、ミーゴレンなどなど、いろんな料理を選択でき値段も特に高くはなさそうです。広いホールは冷房付きで24時間営業、椅子に座って時間を潰すならここが最適でしょう。
このセルフサービス食堂 Food Gardenの建物前を通り過ぎると、前方に上右写真の Tune Hotel が見えます。その場所から歩いて5分ぐらいで到達できる距離です。
Tune Hotel はエアアジアグループのホテルですからコンセプトはエアアジアと同じ、つまり基本を格安に設定そしてあらゆる追加サービスには料金を支払うことになっています。 www.tunehotels.com/
利用航空会社
LCCターミナルで発着するのはAirAsia、及び AirAsia グループの2社;Thai AirAsia、Indonesia AirAsia 。その後AiaAsia X も加わった。
2006年12月初めにもう1社加わりました:フィリピンのCebu Pacific 、さらにTigerAirways
2009年3月18日の新聞記事から
- KLIA空港の格安航空専用ターミナルの国際線出発階ロビーが完成して、18日から使用開始となります。これまでの出発ロビーに比べて5倍の 3200人を扱える設計です。建設と運営するマレーシア空港会社は語る、「AirAsia グループの国際線客が急増しています。格安ターミナルにおける、2008年の国内線乗客は505万人、国際線乗客は508万人でした。今後2年すれば、国際線乗客が全体の6割を占めることになるでしょう。」
- 格安航空専用ターミナルの拡張工事は総額RM 1億2千万で行われ、取り扱い能力を5割り増しにします。これまでは年間1000万人の能力です。「国際線出発ロビーにおける出国手続カウンターを今後 45に増やします。」 「今回の拡張で、12のシャワールーム、5つの赤ん坊扱い用ルーム、喫煙室などを設置しました。」 「駐車場に1500台分の場所を増やしました。」
2008年12月初旬の新聞記事から
- KLIAの格安航空専用ターミナルでは、予算RM 1億6千万で新ウイング建設のターミナル拡張工事が以前から続いています。まず国際専用の到着ホールがこの15日に使用開始できる予定です。さらに新ウイング全体も完成予定の2009年3月15日より早まる見込みです。マレーシア空港会社に寄れば、拡張工事で床面積は32000平方メール増加します。チェックインカウンターは72から117に増え、1時間の扱い可能乗客数は2200人となります。「さらに飲食施設と小売店舗も増え、シャワー設備も作ります。」
- KLIAの格安航空専用ターミナルは開所当初の計画年間乗客数1500万人をすでに2007年に越えました。格安航空専用ターミナルはAirAsia グループ以外にはフィリピンのCebu pacific Ariwaysと シンガポールのTiger Airwaysが利用しています。通常期間の日々の平均利用者数は3万人ですが、休暇時期には30%増しです。 「新ウイング完成によって、待合ホールが広くなり、座席が600席になります。」
今ではもう関係なくなった古い情報
KLIAの 開港以来の変化を示す記録として、このページに以前掲載した情報のいくつかを下記に残しておきます。参考のためであり、現況と違います。
空港とクアラルンプール市内を結ぶ空港バス(Airport Coach)
KLIA空港とクアラルンプールの空港バスターミナル(Hentian Dutaドゥタバスターミナルと呼ぶ)間及びChan Sow Lin 駅間(99年12月開始)をノンストップ運行する空港バス会社Airport Coach会社の運行サービスは2000年、さらにその後も変更がありました。そして2004年からは現在の1路線だけとなりました。2005年3月に 現在の運賃に変更された。
- 注:入国検査と荷物税関検査が終わって到着階ホールに出る直前の所に設けられたカウンター(Airport Taxiカウンターの隣) しかし2006年時点でこのカウンターはもう空港バスを扱っていない。
- 到着階ホールのコンコースの端、つまり国内線到着出口を出たちょうど前付近にあるカウンター(Airport Taxiカウンターと隣合っており、Airport Coach と小さく書かれている)。しかし2005年8月にこのカウンターでは販売しなくなったことを確認。
路線:KLIA空港 - Starline 高架電車のChan Sow Lin 駅 - Hentian Dutaドゥタバスターミナル - KLIA空港
- Airport Coachは基本的にChan Sow Lin 駅を経由してからHentianDuta到着する。基本的に1時間に1本の運行。Chan Sow Lin 駅を経由せずに 空港-HentianDuta 間を結ぶ運行便は早朝バスと夜遅い便だけです。
- KLIA空港発:始発 7時半、終発 21時半。
- KLIA空港発で直接Dutaバスターミナルに向かう便は、朝一番バスの6時発、22時半、23時半と最終便の24時半 です。
- KLIA空港から 1時間 でChan Sow Lin駅着、そしてさらに30分弱でHentianDutaに到着。
- 空港からの料金:2005年3月終わり頃改定があり、次ぎの表です。 カウンター電話:03-62033064/67
KLIA空港から | Hentian Duta まで | Hentian Duta + 好みのホテルまで | Chan Sow Lin駅まで |
片道 | RM 20 | RM 25 | RM 10 |
往復(1ヶ月間有効) | RM 34 | RM 45 | RM 18 |
- 注;逆方向の料金は、当然同じ料金になります。つまりChan Sow Lin駅からKLIA まではRM10.
Starline 高架電車のChan Sow Lin 駅発着所のこと
- Chan Sow Lin駅発:始発6時半から21時半まで1時間に1本出発。
- Chan Sow Lin駅から空港に向かうほぼ全便が HentianDutaを経由しそこで乗客を乗降させる、従がって所要時間は1時間半ぐらい。例外は早朝の6時半と7時半発の便。
- AirportバスはStar高架電車を利用する人に便利です。概して地元の旅行者が多いといえる。Chan Sow Lin駅には客待ちしているタクシーは特にいませんので、大きな荷物を持った人にはバスを降りてから多少不便です。もちろん流しのタクシーは拾えます。
- チャイナタウンへはこのルートが便利。Star高架電車に乗りPlaza Rakyat駅で下車、徒歩3分でチャイナタウンです。
- ブキットビンタン街へもこのルートが便利です。Star高架電車のHangTuah 駅でモノレールに乗換えて、2つ目がBukit Bintang駅です。
- 一番経済的で且つ道路渋滞がなければ1時間でクアラルンプールに到着できる。
空港行きバス用ドゥタバスターミナル Hentian Duta
- Hentian Duta発:始発 5時、1時間おきに毎時発、22時の次ぎが終発 22時半、早朝便と終発だけはChan Sow Lin 駅からではない。
- HentianDutaから空港までの乗車時間は約1時間。例外は早朝の6時半と7時半発の便。
空港行きバスターミナルはJalan Dutaにあるので、ドゥタバスターミナルHentian Dutaと呼ばれ、Tun Razak Stadium (又はStadium Hoki とも呼ばれる)の隣にある。中心部から離れているので、旅行者用の簡単な地図には載ってないことが多い。市内中心部とこのバスターミナルを結ぶ足は主にタクシーとなります。尚PuduRayaバスターミナル前からHentianDuta との間を結ぶシャトルバスをIntrakota バスが運行していたが、2004年廃止された。尚繁忙期のみ臨時運行あり。
これとは別にIntrakota バスで近くを通る便がありますが(ドゥタバスターミナル付近では停まらない)、本数路線数ともに1日数本と極めて少なく、且つ旅行者には乗りこなせないので説明省略します。
ドゥタバスターミナルの精細は詳しくは
「中長距離バスターミナルと中長距離バス案内」のページをご覧ください、ドゥタバスターミナルを写真入で説明しています。ドゥタバスターミナルにあるバス会社Airport Coachの電話番号: 03-62033154、又は1-800-880-495
空港バスと専用バンを組み合わせた運行サービス
上記と同じAir Port Coachの空港バスに専用バンを組み合わせたサービス、空港からのバスの到着する KLSentral 駅バス発着場から/へクアラルンプールの各ホテルまで/からバンで送り迎えしてくれる。宿泊ホテルが決まっており、リムジンタクシーよりも経済的に上げたい人にはお勧めです。ただし時間は倍以上かかるでしょう。尚 空港バス切符切符売り場で、ホテルの予約も可能と表示されているので、切符売り場でホテル予約し、即空港バスと専用バンでチェックインする方法もとれる。
料金はホテルの場所に関わらず
一律RM 20で、送り迎え場所はホテル又は”プドゥラヤ前当り”のようなごく限られた有名地しか指定できないので、切符購入時に、空港のバスカウンターでホテルリストからあらかじめ選択しておく。
つまり10人乗りのバンがそれぞれのホテルを回って客を降ろす又は拾っていく仕組みです。発着時刻は空港バスの発着時間に準ずる。尚バンを降りるホテルに泊まる必要はないので、そこで降りて近くの別のホテルを探す人も使える。
ホテルからドゥタバスターミナル経由で空港へ行く場合は、ホテルを出発する時間の3時間前までにバンの予約が必要です。自分で予約してもよいが、コミュニケーションに自信のない人はホテルに頼んだほうがよい。電話番号は上記のバス会社Airport Coach会社の所を参照。
参考として
AirportCoach全体に言えることだが、空港電車の開通で客数が減ったせいであろう、Dutaバスターミナル間の運行頻度が減らされた。さらに代替車がない場合が多く、そのため一度運行に遅れが出ると玉突き現象で遅れが重なる事態が目につく。発車到着時刻の不正確さが2003年になってこれまで以上に目立つ、さらに2003年中頃から突然運休する便もでてくるようになった。2003年12月は故障による車両不足のため、1台のバスがKLIA-ChanSowLin-JalanDuta-KLIA というルートで回っていた、これは暫定処置ではあるがひどい話しだ。故障による運行不正確さや窓口情報表示の不足さに関する、職員の我関せず態度は一向に改まっていない。
飛行機に搭乗するまでの時間を十分に取らずに空港へ到着するつもりの人はこのことを頭に入れておいてください。2003年12月から始まった1台のバスがKLIA-ChanSowLin-JalanDuta-KLIA というルートで回るという方式がその後定着した。よってChan Sow Lin駅からKLIAまでは1時間半かかる。通常は予約は受けつけていない。
未来の行政首都Putrajayaがほぼ無料見学できる試みは再度中止された
以前 「午前中の時間が十分あるトランジット客には、Putrajaya市庁が提供するPutrajaya見学ツアーに、無料参加できます。ただし人数が少ないなどで毎日催行されるという保証はない。」 というサービスが行われていましたが、いつのまにか中止されてしまいました。(2003年4月確認)
ところが2003年11月頃から似た趣向のサービスがPutrajaya市庁によってまた開始されました。下記の要項です。
- 条件: だれでも参加できるが、事前予約制ではない
- ツアー受け付け時間: 空港の到着ロビー、Airport Taxi切符販売カウンターの横にある専用カウンターで12時から13時まで
- ツアー時間と料金:約2時間、プトラジャヤまでのKLIA Transit乗車料金を含んでわずかRM 1(名目料金です)
- ツアー訪問場所:モスク、首相公邸などを含む。プトラジャヤに関する口頭での説明付き。
- その他:荷物は空港内一時荷物預かりに預けられる、ツアーは1日1回のみ
問い合わせ電話:03‐88877000、
そういうわけなので、2004年11月に探したが見つからなかったので中止された。2005年時点でも復活していませんので、もうこういった試みは復活しないでしょう。
格安航空専用ターミナル (新聞の記事から 2006年1月28日付け)
KLIA空港敷地内に建設中の、低コスト・低価格運賃(格安)航空会社専用のターミナルは3月の第1週にオープンする予定と、マレーシア空港会社の社長が明らかにしました。「我々は3月6日にオープンさせるよう努力しています。」 昨年6月に工事が始まった、このKLIAの新ターミナルはシンガポールのチャンギ空港に建設中の同種の格安ターミナルより早くオープンすることになります。
AirAsia の全便はオープン開始日から、この低コスト航空会社専用ターミナルに移ります。子会社のタイAirAsiaとインドネシアAirAsiaの便もこの新ターミナルに移ります。「このターミナルは格安航空専用であり、格安航空会社が要求に見合って作られています。」 「格安航空専用ターミナルとしては、施設は最大級であり、AirAsiaの要求と路線数拡大に対応できます。」 ターミナルから航空機を結ぶブリッジ通路は建設されないので、乗客は地上を歩いて飛行機に乗降します。
以下の情報は開港当初のものなので、現在では変わっている部分も多々あります。
- ターミナル面積 28,000平米で、国際線用と国内線用に区域割されている。予定扱い乗客数は年間1000万人の設計です。ビルは将来の増築を考慮に置いた設計とのこと。
- ターミナルの基本概念は、飛行機への乗降が短距離で済むこと。スカイブリッジなどはありませんので、乗客は待合ホールから飛行機まで地上を歩きます、雨の日は傘を貸し出す、ということです。
- チェックインカウンター: 72、 荷物引き取り回転コンベヤー :国際線用 2機、 国内線用 3機、 国際線ホールにはImigresenカウンターが6箇所、税関カウンター が6箇所です。
- 飲食施設:食事用の店舗、ファーストフード、カフェ。 国際線フロア内には免税店もある。
- 駐車場:駐車用区画数 1100、バイク用に100区画、乗合バス用に4区画、タクシー待ち場 60台分
- ターミナルに勤める人員数はAirAsiaを含めて1000人ほど。
- イスの数:国際線出発ホール 600個、国内線出発ホール 800個、一般ロビー 400個
- 運輸省の発表ではKILAの格安航空専用ターミナルの空港利用税は、国際線:RM 35, 国内線: RM 6 となります。
- http://www.big.or.jp/~aochan/travel/klkoutu/klia/kliaopen.html#LCC