2017年8月4日金曜日

6月の実質賃金0.8%減=下落幅2年ぶり

 厚生労働省が4日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、現金給与総額(名目賃金)の伸びから物価変動の影響を差し引いた実質賃金は前年同月比0.8%減と3カ月ぶりのマイナスになった。夏のボーナスが前年割れした影響で、下落幅は2015年6月以来、2年ぶりの大きさとなった。

 基本給が伸びているため、厚労省は「賃金は基調として増加傾向にある」(雇用・賃金福祉統計室)と分析している。

 基本給に残業代、ボーナスなどを合わせた現金給与総額は0.4%減の42万9686円と13カ月ぶりのマイナス。このうち基本給に当たる所定内給与は0.4%増の24万2582円。残業代など所定外給与は0.2%減の1万9001円、ボーナスなど特別に支払われた給与は1.5%減の16万8103円と落ち込んだ。 

0 件のコメント:

コメントを投稿