2016年12月20日火曜日

特定の脳活動に対し報酬を与えることで、知覚した物事に対する「確信度」を操作できるという研究結果

情報通信研究機構(NICT)らが、「自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術の開発」なる発表を行っている。タイトルだけ見ると意味が分からないが、特定の脳活動に対して報酬を与えることで、その人が知覚した物事に対する「確信度」を操作するという研究のようだ。

人間は物事を知覚した際に、その「確信度」によって異なる脳活動を行うという。この脳活動を外部から観測し、「確信度を下げたい」場合には確信度が低い脳活動に対し報酬を、「確信度を上げたい」場合は確信度が高い脳活動に対し報酬を与えることで、確信度を誘導できることが分かったという。なお、実験は10人の被験者に対し行われ、報酬は金銭で与えられたという。また、被験者はこのような「確信度の操作」が行われていることには無自覚だったという。

この研究結果は精神疾患等の治療に有用であるいっぽう、洗脳などに使われる可能性もあるようだ。

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