東洋経済オンラインは上場企業約3600社を対象に各社の30歳社員の年収を推計。全国7地域(北海道・東北、東京除く関東、東京、中部、近畿、中国四国、九州沖縄)に分けて最新ランキングをまとめた。
これまで「東京都トップ500社」「東京都ワースト500社」を配信してきたが、第3弾として、東京都を除く関東圏(神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の各県)に本社を置く325社のランキングを公表する。東京都を中心とする関東地域は日本で最大の経済圏を築いている。東京を除く近郊の関東各県だけでも合わせると3000万人近くが住み、有名企業が本社を置いていることも多い。8月に配信した「40歳年収『東京都除く関東325社』ランキング」の30歳年収版となる。
単体の従業員数が20人に満たない場合や平均賃金の発表がない企業は集計対象から除いた。有価証券報告書(2015年6月期~2016年5月期)の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「平成26年賃金構造基本統計調査」を基に試算した。業種分類ごとに賃金カーブを算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて試算した。あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。
関東の30歳年収平均は469万円
グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため、単体の年収数字となっている。また、純粋持ち株会社は本社の中枢機能を担う社員のみで成り立っているケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある。こうした純粋持ち株会社について、原則としてランキングの対象から除外していることも、併せてお断りしておきたい。
1位は東京汽船の802万円(平均年収899万円、平均年齢37.1歳)。東京湾全域に展開する曳舟大手で国内2番手だ。2位は総合エンジニアリング大手の日揮(796万円)、3位には762万円で半導体マスク欠陥検査装置などを扱うレーザーテックが入った。
4位は千代田化工建設(744万円)、5位東洋エンジニアリング(674万円)とエンジニアリング企業が続いた。10位までのうち、神奈川県の会社は7社。千葉県が3社で、埼玉県の最高位は新報国製鉄(616万円)の13位だった。
集計対象企業を単純平均すると30歳推計年収は469万円、平均年収は583万円、平均年齢は39.8歳だった。
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